Akai事件簿
<調査事例ファイル2、暴行犯の所在調査及び証拠収集>
依頼者:
30台前半、医師 男性
調査の目的:依頼者に集団暴行を働いた3人組の所在調査と裁判証拠収集。
通常、刑事事件を調査するのは警察の仕事であるが、取り込み詐欺や器物破損等、警察が本腰を入れて調査をしてくれないような事件が探偵にまわって来ることは意外に多い、今ケースの依頼者も、警察の調査の進展の遅さに業を煮やして探偵事務所のドアをたたいた。
12月某日、依頼者の山本(仮名)は、いつものように勤務先の病院から帰宅していた。通勤にはオープンカーをアシに使っており、真冬でもヒーターを全開にすると、オープンでもそれほど寒さを感じないらしい、その日も幌は上げたままであった。
農道沿いの国道を走っているとき、真後ろのワゴン車がパッシングしながら山本の横に並ぶと、ワゴン車の窓から浅黒い顔が出てきた。
「あほ!!」
男は笑いながら山本を一瞥すると、また窓を閉めた。
真冬に幌を上げて走ってる山本に嫌がらせをしたらしい。
頭にきた山本は、ワゴン車の後ろへつくとホーンを鳴らしてやった、すると驚いた事に、ワゴン車は、一旦、山本の横前方に出た後、ブレーキを使いながら、強引な幅寄せをしてきた。
追突こそしなかったが、非常に危険な行為を行った車からは、土木作業員風の20代くらいの男が3人、ぞろぞろと降りてきた。
「危ないやろ!!」
山本は降りてきた男を睨みつける。
が、3人のうち、口ひげの男が、いきなり山本のむなぐらを掴むと車からひきずり降ろした。
一発、二発、顔面に拳が飛んだ、立ち上がろうとする山本に今度は後ろから蹴りが飛んできた。あとは3人がかりである。
山本は袋叩きにあった上、愛車の鍵も持ち去られ、真冬の路上でなすすべもなく、さんざんな思いをしたらしい。依頼者は くやしそうな表情を浮かべながら、当時の状況を語った。
幸いな事に依頼者は暴行犯の車の車種や色、だいたいの車のナンバーを覚えていた。ナンバーの情報は完全ではなかったが、これで、ある程度犯人の車を絞る事ができるので、調査としては、非常に楽な展開となった。
結局、大体のナンバー、車種や色から暴行犯のものと思われる車を3台まで絞る事ができた。車には特徴があったので、3台全部の車の写真を撮影、依頼者に見せる事で最終的に1台に絞ることができた。車の持ち主は堀田信二(仮名)である。
車両が特定できれば、あとは、犯人の顔の確認と証拠固めである。
早朝の尾行で、暴行犯の勤務状況を調査した。
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